現在、買い下がり中のトレードについての覚書

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私はうねり取りを基本としてトレードをしているが、そのトレードの前提としているのが、株価は上げ下げをしている、ということである。この前提が崩れたら、そもそもうねり取りは成り立たない。なので、私がトレードする銘柄はある程度周期的に上下に動くのを扱うことになる。

現在、私の数年来のお得意様銘柄を買い下がりをしているが、買い下がり時に気を付けていることをいくつか書いておこうと思う。

まず、買い下がり始めるとき、どこから買い始めるか、であるが、私の場合、だいたいにおいて、暴落時か、大きな流れの中で底値圏と思われるところまで落ちてきたところから買い始めることが多い。

特に、買い下がりのタイミングを考えるときは、前の安値あたりをよく観察している。

買い下がりは、下がっているときに買い始めるのであるから、売りから入って、下がれば、買い始めるのが安全である。

しかし、今回の買い下がりの場合、決算を受けて大きな暴落をしたあと、そこからさらに下がった位置からの買い下がりでもあり、売りを入れずに、買い下がり始めた。

結構、売られたあとなので、売りから入ると、すぐに上に上がられると困ると思ったからである。

実際、買い下がり始めたときは、日経先物が上にかなり戻しつつあるときであった。

それに合わせて、私のうねり銘柄も上にある程度戻すものとの期待があった。

しかし、実際は先物の上げにはほとんど無反応で、昨年秋の再来かと腹が立つばかりであった。

いつもであれば、1,2,3,4という割合で買い下がるのであるが、今回は暴落を受けて、さらにそこから下がった位置でもあり、そんなに下がらずに上がるだろうと思って、2,3、5の割合で買い下がりを始めてしまった。

しかも、玉をいれるときは、ゆっくりいれていかなければならないのに買い始めのタイミングをみているとき、連日あまり下がらなかったものだから、2をいれたあと、すぐに3をいれてしまった。

この3の玉があとからみたら、ほんと、要らない玉であった。

だいたいにおいて玉が団子になると、後々とても苦労することになる。

だからこそ、玉はゆっくり入れないといけなかったのだが、今回は安値圏だったこともあり、気を抜いて早めにいれてしまった。

これが本当に痛恨であった。

その後、予想通り下がったので、追加の玉をいれていくのであるが、買い下がり方としては、1,2,3,4の割合でいれることが多いが、1,2,3,4まで入れたとき、そこまでで買い下がりに使える資金の3分の1を目安にいれている。

ただ、1,2,3,4、あるいは、2,3,5の割合でいれるといっても、相場の状況に応じて、臨機応変に、1,2、2,2,2や、2,3,3、3みたいに、いろいろと割合を変化させることが多い。

同時に1,2,3,4までの買い下がりに使う資金も、その都度調節しており、今回の買い下がりにおいても、あまりに相場環境が悪いため、現在、結構玉を入れた割には、買い下がりに使う資金の4分の1くらいしかまだ使っていない。

今回の買い下がりではかなりの安値からの買い下がりでもあり、そこからさらに株価が安くなっていくばかりなので、私の少ない資金でも買える株数が必然的に多くできるので、いつもにもまして資金効率がよくなっている。

ただし、この先株価が上がっていくことが前提である。

このまま下げっぱなしで上がることがなければ、それはそれで当然困る。

さて、今回の買い下がりにおいても、いつも通り下に行くほど玉を厚くいれていくつもりであったが、相場環境があまりに悪いので、さらなる大きな下げを想定して、厚くいれるべきところの玉を分割して細かくいれるようにしている。

さらには、玉と玉との間もできるだけあけるように意識しているのであるが、これが毎回難しい。

下がったときに、玉をいれないでいると、せっかく安値に来たのに玉をいれずに、明日上がってしまったら、利益を逃すことになるという焦りから、玉と玉との間があまりあかないうちに玉を追加してしまいがちになる。

トレードにおいて天底まで取ろうとするのは、欲張りであり、とても危険でもあるし、何よりそもそもどこが天底かなんか分かるわけがなく、そんな仙人のようなことを目指さなくても、頭と尻尾はくれてやれで、のんびりかまえている方が意外とトレードがうまくいくことが多い。

もちろん、中には天才的な人もいて、天底まで取れる人もいるが、そういう人はまれであろう。

今回の買い下がりにおいても、日々じりじりと株価が下がる中で、玉をいれるには早いと思うところでもついつい玉をいれたくなることがあるが、そのとき、玉と玉との間をあける、玉はゆっくり入れる、頭と尻尾はくれてやれのことばを思い出し、ぐっと我慢するのである。

そして、狙ったところで玉をいれるのであるが、今回の下げはいつもの下げに比べて、かなりきついように感じる。

そのため、玉を細かく分割し、資金管理もいつもよりかなり気を使って買い下がりをしている。

うねり取りで重要なことに、分割売買の技術資金管理の大切さがあるが、資金管理だけはきっちりやらないと、痛い目にあう。

資金管理をおざなりにして、ひたすら欲望のままにトレードに走ると、たいては退場をしてしまうだろう。

トレーダーとして軍資金はなによりも大切に守るべきものであり、これを失うようなトレードはトレーダーとして恥ずべきことだと私は思っている。

そもそも資金を失っては、トレードができなくなるではないか。

とまれ、買い下がりを始めるときは、売りから入って、買いを重ねていく方がよく、安値にいくにしたがって玉を厚く入れるのが買いの平均値を有利にするこつである。

しかし、株価が下がる中で玉を厚く入れていくのには、それなりの慣れが必要であり、同時に、資金管理を徹底しないといけない。

概して安値にいくにしたがって恐怖心から玉の入れ方が尻つぼみになる傾向があり、そうなると、なかなか平均値が有利にはならない。

今回の下げは、本当にきつい下げであるが、買い下がるときには、こんなところまでまず下がらないだろうというところまで下がるという前提で、資金管理を考え、玉をどう入れるかを考えて買い下がりを毎回している。

もし、こんなところまで下がらないだろうというところまで下がり、さらに下がるようだと、そもそも買い下がり時の前提がくずれるわけだから、そのときは、潔く負けを認めて、次の手を打つことになろう。

今回の買い下がり、どこまでこの下げが続くのか、とても気になるところである。

普通、日足でも、週足でも陰線が7本くらいでれば、少しは戻しそうではあるが、それでも陰線が続くようだと、相当弱いとみて、少しヘッジをいれるなどの工夫が必要かもしれない。

ただ、高値から下げ始めてもう3ヵ月目になっているので、日柄的にもそろそろこの下げにも変化が現れるではないかとみている。

今回の買い下がり、なんとかうまくいってほしいものである。

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