分割売買のこつとは?

スポンサーリンク

私の個別銘柄のトレードは、分割売買によるトレードが基本なのですが、分割売買って、実際にやってみると分かるのですが、慣れないと、結構、難しかったりします。

なぜなら、分割で玉をいれるということは、ナンピンしてるのと同じですから、普通、ナンピンはするなと言われてるぐらいですから、普通に考えると、ナンピンしていいのかと思ってしまいます。

しかし、そもそも一括で玉をいれて、そこからすぐに利益がのるなんてことは、そうそうあるわけがなく、たいていある程度の逆行はしてしまうものです。

特に、私の場合、たいてい逆行しますね。(笑)

ならば、最初からある程度の逆行はするという前提で玉を建てていくのがいいのではないかと私は思っています。

たとえば、ある株を1000株買いで仕込みたいとすると、自分が下げ止まったと判断したあたりで1000株一発買いをすると、そこから下がった時にロスカットするか、利益が乗るまで待つかという選択になってしまいますが、このあたりで下げ止まるだろうと思うあたりで1000株を10回に分けて仕込むことにすれば、比較的余裕をもって買い玉を仕込んでいくことができます。

図1

図1のような動きをしている銘柄があったとして、過去の値動きからだいたい赤の枠線のあたりで下げ止まることが多いとすると、赤枠のあたりで買い玉を仕込んでおけば、いずれ上に上がっていくわけです。

その際、ここまでは下げないだろうという前提のもとで玉を分割で仕込んでいくのですが、時には、自分が想定した以上の下げになることもあり、そのときは潔くロスカットするしかありません。

あるいは、まだ上がると思うなら、買い玉をロスカットせず、売り玉でヘッジして、下げ止まるのを待って、さらに安値で買い玉を追加するか、ですね。

そのときいれる売り玉は買い玉と同数にすれば、損益は固定されますが、さらに、下がるとみるなら、買い玉以上の売り玉をいれてやれば、下がれば、下がるほど、売りの方の利益が大きくなっていきますので、いずれ買い玉の評価損が相殺されて、売りの利益が大きくなることもあります。

そもそもそれほど下がるのなら、最初に建てた前提が間違っているわけですから、そうなると、買いを切って、売り玉だけにするという手もありますよね。

図1で言うならば、赤枠のあたりで下げ止まると読んで買い玉を仕込むわけですが、赤枠より下に下がるのであれば、そもそもそこで下げ止まり、上に上がるという想定が崩れるわけですから、そもそも買い下がりをしてる場合ではないかもしれません。

ともかく、自分がここまでは下がらないだろうという前提で買い玉を分割でいれているのに、その前提が崩れてしまったら、そもそもその買い下がりは失敗なわけですから、読みが外れた段階で事故処理が必要になります。

とまれ、分割売買は自分が下げ止まるだろうとみているところで、平均値を有利にするように分割で玉をいれていくわけですが、分割売買するときのこつは、玉をゆっくりいれていくことです。

このゆっくりというのが意外と難しく、たとえば、買い玉を仕込んでいくときは、下げ止まるあたりを狙って玉を入れ始めるのですが、早く利益が欲しいからと焦って一度に多くの玉を入れると、たいてい玉をいれたところからさらに下がりますね。(笑)

なので、ここまでは下がらないだろうと思うところまで下がるという前提で、そこまで下がるとして、平均値を有利にするにはどうすればいいだろうかと考えて、玉をいれていくわけです。

図1で言うならば、赤枠の下のあたりまで下がるという前提で玉をいれていくわけです。

もし、そのとき、赤枠の下よりさらに落ちるようであれば、そもそも買い下がりの前提が崩れるわけなので、そのとき、どうするか、考えておかなければなりません。

当然、買い下がりの前提が崩れれば、基本はロスカットすることになりますが、そうなったとき、どのくらいの損失が出るのか、その損失額を決めておく必要があります。

そして、その損失額を受け入れることができないのであれば、そもそもその買い下がりはするべきではありません。

トレードをする上で何が一番怖いかというと、損をすることであり、損を恐れるあまりなかなかトレードができなかったりしますが、最初に損失額を決めておけば、意外と恐怖は感じないものです。

さらに、買い下がりをしているとき、常に利がのった状態であれば、心理的に余裕がありますが、当然、平均値を有利にするために安値、安値と買っていくことが多々あり、その場合、含み損を抱えることもしばしばです。

そのとき、自分がロスカットになって損する損失額より評価損の方が当然小さいわけですから、何があっても決めた損失額以上の損失はないと思っていれば、意外と平然としていられるものです。

ただし、自分の読みが外れれば、当然、自分が決めた損失は負ってしまうことになります。

その覚悟があるからこそ、その買い下がりトレードをしているわけなので、ロスカットになってしまったときは、潔く負けを認めて、次の戦いに臨めばいいだけのことです。

また、平均値を有利にもっていくために、1000株を10回に分けて買う等分割買いよりも、安値に行くにしたがって、玉を多くいれる不等分割買いの方が平均値が有利できることに気が付きます。

たとえば、安値にいくに従って、1,2,3,4の割合で買い増していったり、2,3,5の割合で買い増すとかです。

ただ、この不等分割買いは評価損が増えるなかで下に厚く買い増していくので、結構恐怖を感じてできなかったりします。

なので、現実は1,2,3,4といれるつもりが、1,2,1,2となったり、1,1、2,2になったりと、様々です。

結局、極端に言えば、平均値を有利にする入れ方をすれば、どんな入れ方をしてもいいのではないかと思ったりしてます。

ところで、平均値を有利に買い下がりをすると、最初に決めた株数まで買えず、上に上がってしまうことも多いのですが、そのとき、上に上がってから買い増すかどうかは、そのときの判断によりますね。

なぜなら、上がってからの買いは平均値が不利になっていきますので、それを承知のうえで買い増すかどうかを判断することになります。

強いと判断すれば、当然、上がってからの買い増しもありだとは思いますが、平均値が不利になるというデメリットはあります。

さて、図1の赤枠内で平均値を有利にするように分割で買い玉を仕込んだ後、読み通り上がれば、今度は黄色の枠内のあたりで売ることを考えます。

このとき、売りは買いと違って意外と早く売り抜けないと、上にいる滞空時間が短かったりしますので、しかも、天井圏では上下の動きが激しいこともあり、どこで売るか、結構難しいものです。

なので、一括で売るより、買いと同じように平均値を有利にするように分割で売っていくのもおすすめです。

その際、売りは買いと違ってゆっくりと売っていくと、あっという間に落ちて利益がなくなってしまうこともあり、天井圏と判断すれば、買いよりも早く売っていくのがこつです。

買いはゆっくり、売りは早くですね。

ただ、銘柄によっては、上に上がってからの滞空時間が長いものもあり、やはり銘柄ごとの動きのくせを把握したうえで、どのような買い方がいいのか、売り方がいいのかを研究する必要があります。

図1の銘柄は、上に上がってからの滞空時間が毎回短いことが多く、早く売り抜けないと、利益があっという間に減ってしまいますね。

なので、銘柄ごとの動きのくせを研究し、それを味方につけると、結構、トレードしやすいものです。

ところで、買い下がりをする場合、下がているところを買っていくので、最初は売りから入って、売りの利益を背景に買いをいれていくのがおすすめです。

しかし、これは安値圏と自分が思っているところから売りからはいっていくので、心理的に意外とできなかったりします。

私の場合、売りから入ればいいものをいつも買いから入り、含み損を抱えながら、買い下がりしていることを考えると、自分の主観的な判断より、下がっているという事実でもって売りから入り、買いを重ねる方がいいのではないかと思っていますが、なかなかそうできないところが私のだめなところではありますね。

私の今後の課題です。(笑)

コメント

タイトルとURLをコピーしました