トレードする上で損切りという名の必要経費は必ず必要となるものですが、それがなかなかできないことがあります。もちろん、人によっては一度も損切りしたことがないという強者がいるかもしれませんが、そういう人を未だにみたことがありません。ただ、1日単位でみれば、1日たりとも、マイナスでその日を終えたことがないという人はいるでしょう。その場合、1日内で行った個々のトレードをみると、プラス決済もあり、マイナス決済もありますが、1日終わってみれば、トータルではプラスだったということがほとんどだと思います。結局、トレードは個々のトレードでの損益に一喜一憂する必要はなく、トータルでプラスになっていれば、資金は増えていくわけですから、それで問題はありません。

そのように考えると、ある銘柄のトレードをしているときに、損切りすべき状況になったのに、損切りできないとためらう必要はないのですが、それができないというのなら、とにかく、それ以上、損失が増えないようにフルヘッジして、つまり、売り買い同数の両建てして、損益を固定しておきます。もちろん、フルヘッジするにはそれなりのコストがかかりますので、その状態で長く持っておくことはできませんが、まずは損切りすべき状況になったわけですから、それ以上、損失が増えないようにすぐに対応しなければなりません。

このようにフルヘッジしておけば、その時点での損益が固定されますので、ひとまず、損切りしたのと同じことになります。

だったら、フルヘッジなんかしないで、さっさと損切りすればいいじゃないかと、さくさく損切りができる人は思うことでしょう。

でも、実際、損切りできない人がいかに多いことか、そう簡単には損切りってできないんですよね。自己資金が減っていくような損切りは、資金が減るという恐怖を感じますので、なかなかできないものです。

しかし、自己資金が減らない形での損切りは意外と簡単にできてしまいます。自己資金がトレードによってある程度増えていれば、その増えた範囲内での損切りはもともと自分が持っていた資金ではなく、トレードで得た利益なので、その利益が多少なくなっても、最初からなかったと思えばいいだけなので、さほどその利益を失うことに関しては恐怖を感じません。なぜなら、自己資金が減らないからです。

たとえ、損切りによってトレードで得られた利益がすべて吹っ飛んでも、単にトレードを始める前のスタートまで戻っただけのことです。一生懸命トレードしたのに振り出しに戻されると、かなりがっくりくるかもしれませんが、恐怖を感じることはありません。

それに、資金的には振り出しに戻ったかもしれませんが、振り出しに戻る過程で得られたトレードの経験というものは、その後のトレードに必ず生きてくるものです。つまり、資金的には振り出しに戻ったとしても、トレードのスキルは確実に上がってるはずです。なので、スタート地点に戻されたからといって、悲観する必要はなにもありません。

さて、即座に損切りできずにひとまずフルヘッジしたあと、どうすればいいのかという話ですが、その状態でしばらく冷静に相場を眺め、やっぱりマイナス決済でもいいからポジ解消した方がよいと思えば、フルヘッジした玉を使って、そのままポジ解消すればよいです。

あるいは、マイナス決済はやっぱり無理と思えば、しばらくフルヘッジした状態でその銘柄の値動きを冷静に眺め、自分が分かりやすいところまで待って、フトレードを再開するという手もあります。フルヘッジ状態から売り玉か、買い玉を増減させれば、トレード再開となります。

また、別の手段としては、トレードはトータルでプラスになればいいので、そのフルヘッジした銘柄にこだわる理由がなければ、フルヘッジしてる間に別の銘柄をトレードして、そちらで利益がでれば、その利益をつかってフルヘッジしている玉をマイナス決済していくのもありです。この場合、トレードで得られた利益の範囲内でのマイナス決済となるため、意外と簡単にマイナス決済ができてしまいます。

いずれにしても、トレードはトータルでプラスになればいいので、個々のトレードの損益にさほど神経質になる必要はなく、トータルでプラスになるようなトレードを心掛ければよいです。

ところで、そもそもトレードやってもトータルでなかなかプラスにできないから、トレードで得られた利益がないので、トレードで得た利益の範囲内での損切りができないじゃないかということもあるでしょう。これはトレードを始めた時点では誰しも同じ状況ですね。

この場合、最初から損切りをさくさくできる人は別として、多くの人は損切りがなかなかできないでしょうけど、トレードを始める際には最初に自己資金のうち損切りしてもいいとう金額を最初に決めておくべきです。その金額はトレード学校に通うための学費=必要経費と思えばいいです。トレードという商いでもってこの先利益を上げ続けるためには、そのスキルを学ばなければなりません。トレードスキルはトレードをすることによって得られますので、そのスキルを学ぶためには多少の出費は覚悟すべきでしょう。

最初にトレード学校やトレード塾などに通えば、トレードをしないにもかかわらず、学費がかかりますし、いくらそのような学校や塾に通っても、実際にトレード始めれば、当然のごとく損切りは何度となくすることになるでしょう。

要は損切りはトレードという商いをする上での必要経費で、トレードトータルでプラスになっていれば、それでよしというプラス思考でトレードを日々行いましょう。

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